ハムスターがケージを噛むのをやめさせる方法

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飼っているハムスターがケージを噛むようになったので、ケージを噛む理由と止めさせる対策法を調べて試してみました。
ハムスターがケージを噛む音がうるさくて困っている人はぜひ一読ください。

ケージを噛む理由

まず、ハムスターがケージを噛む理由としては、以下のような事が挙げられます。

ストレスを感じているから

ハムスターはストレスを感じたときにケージを噛むことがあります。
狭いケージ、不快な気温、不十分な運動スペース、不適切なエサによる栄養不足、騒音などが原因でストレスを感じているのかもしれません。

ケージの外をパトロールしたいから

野生のハムスターは、なわばり周辺を毎晩パトロールする習性があります。
ケージ周囲の様子を確認したくて、外に出たがっている可能性があります。

退屈しているから

ハムスターは退屈だと感じたときにもケージを噛むことがあります。
おもちゃや運動スペースが足りておらず、外に出たり遊んだりしたいのかもしれません。

歯を削りたいから

ハムスターの前歯は常に伸び続けます。 通常は食べ物を齧ったりして自然に摩耗て適切な長さに保たれますが、十分に歯を削れない環境下で飼われているハムスターは、前歯が伸びすぎるのを防ぐためにケージを噛むことがあります。

エサが欲しいから

ハムスターがケージを噛む時、毎回エサを与えていませんか?
ケージを噛むとエサがもらえると学習してしまい、エサが欲しい時にケージを噛んでアピールしている可能性もあります。

脱出できそうな場所があるから

ケージの繋ぎ目など、広めの穴や隙間がある場合、ハムスターが「ここから外に脱出できそう!」と思い、穴を開けようと頑張っているのかもしれません。

ハムスターがケージを噛むことでの問題点

「うるさいけどケージを別室に移せばいいや…。」「噛むのをやめてくれないから我慢しよう…。」などと、解決せずに放置してしまうことは避けてください。

飼い主にとっての音がうるさい・寝られないといった悩みは十分に大きな問題ですが、それに加え、ハムスター自身にとっても重大な問題で、あなたの大事なハムスターの寿命が縮む原因となってしまう恐れもあります。
噛み続けることによって歯が歪んでしまった(不正咬合になった)場合、ごはんを食べられなくなったり、伸び過ぎた歯が上顎に刺さってしまって病気になることもあるのです。

なるべく早く対策を打ち、飼い主とハムスター共に快適な環境で過ごせるようにしたいですね!

ケージを噛むのをやめさせるためにすること

ハムスターがケージを噛むのをやめさせるために試した対策を挙げています。
ハムスターによって異なるので、1つずつ試してみてください。

ケージ外に出して遊ばせる時間を増やす

ハムスターの運動不足の解消や好奇心を満たしてあげるために、ケージの外に出して遊ばせる時間を増やしてみましょう。

「部屋のケーブルなどを噛んでしまいそうで怖い…。」「お散歩中にソファなどにおしっこされそうで怖い…。」「目を離した隙に脱走されそうで不安…。」などといった懸念がある方は、「ペットサークル」の中で遊ばせてあげるのが安心です。

ペットサークルでハムスターを散歩させている様子

かじり木やおもちゃを与える

ハムスターがいつでも歯を削ることが出来るように、かじり木や木製のおもちゃを与えましょう。
ケージを噛む行動を止め、代わりに噛んで遊んでくれるようになるかもしれません。

「マンチボール」という細長い棒状の木材を丸めてボール状にしたものは、転がして遊ぶおもちゃにもなるし、意外と硬い木材で作られているので歯を削る効果もあります。

歯を削る効果のあるオヤツを与えるのもオススメです。

その他、十分な運動ができるように回し車やトンネル、階段などのおもちゃも取り入れてみるのも良いでしょう。

エサの種類や量を見直す

ひまわりの種しか与えていない等といった極端に栄養が偏った飼育をしているようであれば、主食を「ペレット」に替えましょう。
ペレットとは、様々な種類の穀物を粉末状にして固めたもので、ハムスターが健康に生きていく上で必要な栄養素をひとまとめにした万能食です。

ペレット1粒を手にのせている写真

また、飼育しているハムスターの体重を把握していない場合は、エサの量を見直してみてください。
以下の記事では、エサの目安量を画像付きで紹介しています。良かったら参考にしてみてください。

時々模様替えをする

ケージの中の置物の配置を変えることで、ハムスターが環境に慣れすぎることを防ぎ、退屈さを解消することができます。

しつけ用の薬を使う

根本的な対策ではないのであまりオススメはできませんが、ケージにしつけ用の薬を塗るという手段があります。

ビターアップル」という、リンゴから抽出した天然の苦み成分でハムスターがケージを噛まないようにするという商品が存在します。
ハムスターに全く害が無いとは言い切れないため、その他の対策が全て効果が無い場合に様子を見ながら試してみてください。

ビターアップルについてまとめた記事はこちら

ケージの種類やサイズを替える

上記の対策が全て効果がない場合は最後の手段として、ケージの買い替えを検討してみてください。

ケージの金網部分や穴、隙間をかじる場合は、かじりやすい場所が無いケージ(水槽型ケージ等)に替えることで、ハムスターの噛み癖が直る場合があります。

また、現在小さなケージを使っている人は、なるべく広いケージに替えてみましょう。
ハムスターの大きさなどにもよりますが最小限、ケージの大きさは幅50cm、奥行30cm、高30cm以上の広さが推奨されています。

グラスハーモニー600High」(幅:58cm、奥行: 39.2cm、高さ:40cm)のような大きめのケージに替えることで、ハムスターのストレスが減ってケージを噛むことも止める可能性があります。

ハリネズミや爬虫類飼育用のケージを探すとさらに大きな商品も見つけられます。
「パンテオン(9045)」は幅: 90.5cm、奥行: 45.5cm、高さ:45cmとかなり大きなケージです。
私の家には置くスペースがなく諦めましたが、将来大きな家に引っ越してこの特大ケージでハムスターを飼えたらいいなと思っています。

やってはいけないNG対策

ハムスターに息を吹きかけるのはNG!

ケージを齧るのを止めてほしい時に、ハムスターに息を吹きかける飼い主さんも多いようです。
驚いたり不快だったりして一時的に齧るのを止めるかもしれませんが、ハムスターは大きなストレスを感じてしまいます。
根本的な解決にもならないので、息を吹きかけるのは避けましょう。

ケージにわさびを塗るのはNG!

「ハムスター ケージ噛む わさび」というワードで検索している人が結構いらっしゃるようです。
しつけ薬としてケージにわさびを塗ってはいけません。
人間でさえかなり刺激が強いのに…嗅覚・味覚共に敏感なハムスターにとっては、さらに刺激が強い危険物になります。強烈な刺激に驚いて暴れ回り、怪我をする可能性もあります。

また、わさびには「アリル芥子油(アリルイソチオシアネート)」と呼ばれる有毒物質が含まれているため、誤って食べてしまった場合、胃や粘膜を傷付けてしまう恐れがあります。

叩いたり驚かせるのはNG!

もちろん叩いたり驚かせて止めさせようとすることもNGです。
しつけることは困難ですし、ハムスターは何故叩かれているのかを理解することはできません。
ストレスを与えるだけになるため止めましょう。

私の体験談(ルーミィのケージを噛むゴールデンへの対策)

私の飼っているゴールデンハムスターがケージを噛むようになった様子および、実施した対策の効果について体験談を紹介します。

初めはケージ「ルーミィ(ベーシック)」を使用していました。
お迎えしてから約2週間経過して環境に慣れてくると、砂場の置物の上に登ってうんていしながら金網を齧るようになりました。

ゴールデンハムスターが天井によじ登って金網を噛んでいる様子

怪我しそうで危なかったため、上部の金網を樹脂パネルに変更することで噛めなくしました。
その結果、今度はケースのつなぎ目部分に空いている穴を齧るようになってしまいました。

ケースのつなぎ目部分に空いている穴
こんな感じで穴周辺をどんどん削られてしましました。

かじり木を替えたり部屋んぽさせたりしましたが噛み癖は直らず…時々しつけ用スプレーを使っていました。このスプレーはある程度の効果がありましたが、一度習慣化してしまった噛み癖を直すことはできませんでした。

最終的にはケージを「グラスハーモニー600High」に買い替えました。
動き回れるスペースがかなり多くなってストレスが減ったのか、ケージの外に対する興味が薄れました。
現在もたまにケージのガラス部分を噛もうとすることはありますが、ツルツルで噛めずにペロペロ舐めているのみです。出たがっていそうな時は部屋んぽさせると満足して小屋に戻っていきます。

グラスハーモニー600Highの外観

おわりに

ハムスターがケージを噛む理由や止めさせる対策について紹介しました。
ストレスや不快な環境が原因の可能性もあるため、飼育環境を一通り見直してみることをオススメします。

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